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令和2年7月の内部研修

2020年07月22日 (水)

2020年7月13日(月)

「水分補給の大切さ」 排泄委員会

脱水

脱水とは、体内の水分が不足している状態を言います。体内の

水分は、発汗とは別に呼吸や皮膚からの蒸発(不感蒸泄)でも

失われており、通常は1日1000㎖以上の水分をとる必要が

あります。しかし、高齢者の場合もともと体内の水分量が少な

く、また口の渇き(口渇)を自覚しにくいといったことがある

ため若年者と比べ脱水になりやすくなります。

 

 

高齢者は脱水になりやすい

・水分を貯蔵する場所が少ない

加齢によって体液(水と電解質を含む体内の総水分)の貯蔵

部位である筋肉量が減少し、体液を貯えにくい。

・基礎代謝量が減少している

高齢者は基礎代謝量が減少し、代謝によって生成される水分も

減ってくる。また細胞内の水分も少なくなる。

・肝臓の機能が低下している

加齢によって肝臓機能が低下すると、老廃物を排泄する為に

多くの水分が必要となり、体液が失われやすい。

・のどの渇きを感じにくい

のどの渇きを知らせる口渇中枢の働きが鈍くなり、渇きを感じ

にくい。自覚せぬまま水分不足になることも多い。

・体調不良で水分不足になる

食欲不振だと摂取する水分量や塩分量が減少する。また下痢や

嘔吐を起こすと水分を過剰に失う。

・水分摂取を控える傾向がある

頻尿や失禁を嫌がる。誤嚥を恐れるといった理由で水分の摂取

そのものを控える高齢者も多い。

 

 

原因

接食不良や食事摂取量の低下、下痢、発熱、利尿剤服用、

高血糖、胸水や腹水、消化管出血などによる水分量低下の他

認知症やADLの低下などにより自分での飲水が難しい為に

脱水になることもあります。

症状

自覚症状は、口渇、立ちくらみ、頭痛、嘔気、全身倦怠感など

です。客観的には目のくぼみや舌の乾燥、尿量減少、体重減少

低血圧、頻脈、ADLの低下が見られます。重度になると、意識

障害やけいれんがあらわれる場合もあります。

対応と予防策

脱水が疑われる場合は、まずバイタルサインを確認します。

全身状態が保たれているようであれば飲水をすすめ、経過を

観察します。意識障害がある場合は、すみやかな医療的処置が

必要です。脱水の予防のためには、日頃から居室の温度、体重

飲食量、尿量に注意し、こまめな水分補給ができるように、

配慮します。下痢や発熱がある場合は、早めに医療的な対応が

受けられるようにしておきます。また自分での飲水が難しい

場合は、必要な介護が得られているかの確認も必要です。

 

 

水分補給に適しているもの

・水

・水だししたコーヒーや緑茶

・麦茶やハーブティー

・スポーツドリンクなど

 

 

まとめ

水分補給は、食事からも摂取できてます。それゆえに水分摂取

だけに、とらわれず多方面から考えることが必要で、水分・食事

排泄・運動へとつながっていきます。これらを総合的に考えた

場合、定期的な離床と適度な運動が必要になってくると思い

ます。各フロアでは、いろいろと考え実践してますが職員が

思っているような水分量を摂取できている利用者様は、少な

いようです。この基本的ケアを利用者様一人ひとりに対して、

どのような動機づけが必要かチームとしてよく話し合うことも

必要になってくると考えてます。また職員や利用者様の互いに

やってみようとする気持ちを少しづつでも理解でき大切にして

いくことで職員のやりがいにもつながるのではと思います。

そのためにも常に新しい改善に心掛けて取り組んでいきます。

by 澤田

 

 

 

 

 

 

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