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令和2年6月の内部研修

2020年06月19日 (金)

2020年6月15日(月)
「倫理と個人情報保護について」 事務局長 櫻田 靖

個人情報とは、住所・氏名・生年月日等、特定の個人を識別
できるもののほかに、人種・信条・社会的身分・病歴・家族状況
経済状況・障害の状況・健康診断等の検査結果が該当となります。

 

 

施設内で特に留意すべき個人情報の取り扱いについて。
利用者の個人情報として、現病歴・既往歴・日常生活状況・
介護度・経済状況・家族関係等の情報などがあります。
留意すべき点として個人情報が記載されている書類は、裏紙
として使用しない。またUSBや書類は自宅に持ち帰らない
USBは必ずパソコンから外して管理します。
また本人から保有個人データーの開示請求を受けた時は、本人に
対し開示しなければならない為、個人のファイルにはメモは
しない。
・倫理とは
倫理を辞書で引くと、人として守り行うべき道。善悪・正邪の
判断において普遍的な基準となるものとあります。
(全てのものにあてはまること。)
倫(人の輪・仲間)✛理(模様・ことわり)=倫理(仲間の
間での決まり事・守るべき秩序)つまり、社会生活を送る
上での一般的な決まり事と捉えることができます。

 

 

・倫理観のない人の特徴
自分が幸せであればよいと考える人。
自己中心的で他人の幸せに対して関心がなく「自分さえ幸せで
あればそれで満足」な人。
ウソをつく。
ウソをつくことを悪いと思っていない。自分を守るためのウソを
つくことがある。
感情や欲望をコントロールできない。
自分の感情と欲望のままに暴力や暴言によって相手を傷つけるが
その行為を悪いこととは思っていない人。重大なことでは虐待
や犯罪につながることがある。

 

 

日本介護福祉士会倫理網領
・利用者本位、自立支援
基本的人権を擁護し、一人一人の住民が心豊かなくらしと
老後が送れるように利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重
し、自立に向けた介護福祉サービスを提供していきます。
・専門的サービスの提供
常に専門的知識・技術の研鑚に励むとともに、豊かな感性と
的確な判断力を培い、深い洞察力を持って専門的サービスの
提供に努めます。
・プライバシーの保護
職務上知り得た個人の情報を守ります。
・総合的サービスの提供と積極的な連携、協力
福祉、医療、保健その他関連する業務に従事する者と積極的な
連携を図り、協力して行動します。
・利用者ニーズの代弁
利用者の真のニーズを受け止め、それを代弁していくことも
重要な役割であると確認したうえで考え行動します。
・地域福祉の推進
専門職として常に積極的な態度で住民と接し介護問題に対する
深い理解が得られるように努め、その介護力の強化に協力
します。
・後継者の育成
安心して質の高い介護を受ける権利を享受できるよう、教育
水準の向上と後継者の育成に力を注ぎます。

 

 

・施設職員の倫理とは
高齢者の人間らしさを追求する援助者の在り方。
高齢者に寄り添い、常に相手の立場に立って行動することが
求められます。
事故の感情をコントロールするとともに虐待は絶対にあっては
ならないなどがあります。
しかし「寄り添う」とは「相手の立場に立つ」とは、どういう
事なのでしょうか。漠然としているように思えますが、これらを
すこしでもわかることができたら感情をコントロールするための
ヒントにつながるのではないかと考えます。
(たとえばグループで具体的に寄り添い方について声を出して
みる。相手の立場に立って(状況になって)行動をしてみる。
または相手の動きをマネしてみるなど。)

 

 

まとめ
倫理に大切なこと
何が正しくて何をなすべきという行動の善悪を考えることが
大切です。
おかしいと思ったときは、みんなで話し合い共有しあうことが
大切です。
人を思いやり、助け合うことが大切です。
専門職としてのサービス向上に向けての努力が大切です。
あざむくウソより寄り添うウソ。
何よりも倫理とは人が生きていくべき道だと思います。
その道を踏み外すことなく、一人一人の心豊かな暮らしを
支える専門職として自覚と責任をもってサービスの提供に
努力していきたいと思います。

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