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令和2年2月の内部研修

2020年02月13日 (木)

2020年2月10日(月)

褥瘡委員会の活動について   褥瘡委員会

 

褥瘡委員会では、スタッフ間で利用者の情報を共有し、

褥瘡予防活動を行ってます。具体的には、

・最適なベッドマットレスを選択する。

・褥瘡の原因を検索し対処・予防する。

・食事の摂取状況を共有する。

(嗜好品や摂取形態の工夫)

 

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当荘で多い褥瘡はⅠ度・Ⅱ度です。

Ⅰ度褥瘡の発赤の評価方法

指で3秒押して白っぽく変化したら褥瘡ではありません。

褥瘡になると白っぽく変化しません。発赤に対して行っている

処置は、皮膚保護のフイルムを貼り除圧します。

(発赤が悪化すると表皮剝離や水ぶくれになります。)

 

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スキンテアとは?

ぶつかったり擦れたりして手足の皮膚がめくれたり裂けて

しまうことをいいます。

スキンテアは、こんな時に発生します。

・皮膚に貼った絆創膏などのテープをはがした時。

・車椅子の移動時などに手足が擦れた時。

・入浴や体をふいたときにタオルなどで擦れた時。

・ベッドの柵などに手足をぶつけた時。

・介助や降車の手助けなどで腕をつかんだ時など。

スキンテアの処置

・水道水で洗浄し止血する。

・めくれた皮膚を戻してステリを貼り付ける。

・感染予防のために抗菌薬塗布し防水テープを貼る。

ステリは1週間程貼っておきます。治癒するまで入浴時も

剥がしません。

 

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浸軟

浸軟とは一般に言う、ふやけです。尿を大量に吸収して角質が

白色に膨らみ角質がバラバラになって、剥がれやすくなり水分

の蒸発を防げなくなります。見た目は湿っていますが浸軟は、

ドライスキン状態です。

また浸軟した皮膚が壊れたらIAD(失禁関連皮膚障害)を

起こします。便はアルカリ性+消化酵素、尿は弱酸性ですが

時間が経過した尿はアルカリ性になって皮膚に刺激を与えます

つまり浸軟を見つけたら排泄物の刺激によるIADを起こさ

ないようにすることが大切です。浸軟は皮膚の水分が蒸発

しやすい一方、尿や便の成分が染み込みやすくなっています。

そこで洗浄と保護が大切です。

IADの対策として

・皮膚の清潔(入浴・弱酸性を保つ)

・保湿(ワセリンローション)

・保護(皮脂膜の代用となる撥水効果のある保護剤の検討)

排泄物による浸軟を見つけたらまずは、擦らずにぬるま湯で

洗い、やさしく押さえ拭きをし(角層を壊さないため)

アズノールを塗布します。広がらないために浸軟を起こして

いる部分だけでなく広範囲で塗布します。また排泄チェック

を、こまめに行うようにします。

 

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褥瘡委員会の今後の活動目標

・皮膚トラブルによる苦痛を減らし、利用者の笑顔を引き

だします。

(痛みを訴えられる利用者は少ないが、訴えられない

だけかもしれない。)

・コスト意識を持ちます。

(老健は病院と自宅の中間的な立ち位置で、処置代は施設側

が負担となるため、なるべく最小限という意識。)

・治療的スキンケアから予防的スキンケアへ移行します。

(繰り返してる方のスキントラブル{褥瘡・IAD}を

なくします。)

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