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令和2年12月の内部研修

2020年12月19日 (土)

2020年12月14日(月)

施設における感染対策の取り組み   感染症委員会

感染を広めないようにするには。

感染の連鎖を断ち切る。

感染源⇒感染経路⇒感染を受けやすい人

手指衛生・マスクの使用などの対策が必須となります。

 

 

高齢者施設における感染対策の基本

*病原体を持ち込まない。

*持ち出さない。

*広げない。

留意点

・施設内に入る時やケア前後の手指消毒、石鹸と流水による

手洗い。

・咳やくしゃみをしている場合などのマスク着用。

・血液、体液、分泌物、嘔吐物、排泄物を扱うときは、手袋を

着用するとともに、これらが飛び散る可能性のある場合に

備えてマスクやエプロン等を着用する。

・居室などの環境整備。

持ち込まない、広げない対策を実施。

1職員は出勤前に体温計測し、発熱などの症状が見られる

場合には出勤しないこと。

職場外でも「3つの密」を避ける対応を徹底する。

2面会は緊急やむを得ない場合を除き制限すること。

面会を行う場合でも体温測定し発熱などの異常がある時は

面会を断る。

 

 

感染管理の整備

1平常時の対応

・施設の衛生管理

(環境の整備、排泄物の処理、血液・体液の処理等)

・日常の観察

2発生時の対応

発生状況、感染拡大の防止、介護(看護)ケア、行政への報告

関係機関との連携。

 

 

・標準予防策

感染対策の基本として、すべての人の血液、体液、分泌物

(喀痰など)嘔吐物、排泄物、創傷皮膚、粘膜等は感染源となり

感染する危険性があるものとして取り扱うという考え方。

*危険性のある時はマスクや手袋、エプロンをつけて防護する

事が重要である。

・接触感染予防策

直接接触感染→直接接して伝播

関節接触感染→高頻度接触表面

汚染された器具などに触れることで感染拡大する。

【対応】

・職員は手指衛生の実施とケア時は手袋・ガウンまたは

エプロンの着用、同じ人のケアでもケアごとに手袋を交換する

(使用した場所で脱いで手洗いをする)

・個室管理を原則とするが、同感染症の入所者が複数いる場合

は、同じ部屋で管理する。

・入所者に使用する物品(医療用具など)は最小限を持ち込み

専用とする。

・居室の環境は、1日1回清拭清掃する。頻繁に手が触れる場所

(ベッド柵・ポータブルトイレ・洗面所など)の清掃は市販の

清掃用洗剤で清拭し乾燥させること。

・飛沫感染予防策

咳やくしゃみの際に飛び出す5ミクロン以上の大きさの飛沫に

含まれる微生物が近くにいる人の目や鼻、気道の粘膜と接触

することで感染。

【対応】

・ケア時は職員はマスクを着用

・疑われる症状のある入所者には、原則としてマスクを着用

してもらう(呼吸状態の要観察)

・原則として個室管理とする(同感染症の入所者が複数いる

場合は同じ部屋で管理)

・個室隔離ができない場合は、ベッド間隔を2m以上開けるか

カーテンで仕切る。

 

 

手指衛生習慣を身につける

日常生活や病院、施設において手指衛生はとても重要です。

・勤務先に入った時(外から菌を持ち込まない)

・入所者のケアの前後

・食事の前

・一人の利用者に複数のケアを実施するときは新しいケアに

うつる前。

・居室を出た後

・スタッフステーションに戻った時

・勤務を終え、帰宅するとき

 

 

冬場に向けての感染症対策

【新型コロナウイルス感染症】飛沫感染・接触感染

特徴

・無症状の時期に上気道へのウイルスの排出が多く、飛沫

などによる感染力が強い。

・潜伏期間が長い(2~14日)

・上気道(のど・鼻)への主な感染で肺炎になりやすい。

・症状は、発熱・咳・倦怠・味覚・臭覚異常

・便からの感染の疑いがある

無症状の時から感染力が強い、マスクの着用が必須となる。

*マスク着用の目的

無症状の感染者の口から飛沫が出ないようにする。「感染源

コントロール」であり、ウイルスを吸い込むことを防ぐ

「予防」ではない。

感染性が最も高くなるのは症状が出現する数日前である可能性

が高いことが分かってきた。1m以上離れて対応できる場合

以外はマスクの使用をお願いする。

 

おわりに

新型コロナウイルス感染症・インフルエンザ・ノロウィルス

感染症の感染拡大防止に向けて、施設内での感染リスクを増加

させないために正しい知識や方法を身に着けることが重要です。

それには予防対策と発生対策の作業を標準化したマニュアルを

作成することが必要になると思います。また感染対策は全ての

職員のかかわる課題であり全職員が参加することが求められます。

そしてこの取り組みが一過性にならないよう、コロナウイルス

感染症の経験を無駄にしないように環境を整えて施設の技術として

残していけるよう取り組んでいきたいと思います。

by澤田

 

 

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