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令和2年9月の内部研修

2020年09月21日 (月)

2020年9月14日(月)

「ブラッシングについて」  口腔委員会

講師 梅村歯科クリニック医院長 梅村 英之

どうして虫歯ができるのか?

虫歯菌・・・歯垢(プラーク)や食べかすが住みか。

糖分・・・・虫歯菌は甘い物を好む。

歯の質・・・栄養バランスが悪いとエナメル質が弱い歯に。

時間・・・・3要因が重なったまま時間が経つと虫歯に。

歯には虫歯にする菌がある。

口の中は普段は中性であるが、糖を含む食べ物を食べると酸性

に変化する。いつまでも、だらだらと食べていると酸性の時間が

長くなり虫歯になりやすい。

甘いもの✛虫歯菌=歯の表面の脱灰(虫歯の進行)

個人の健康感や社会環境も大きな要因となる。

 

 

虫歯は、どこからくるのか?

虫歯は感染症です。ギネスに2001年に登録されており

人類史上最大の感染症といわれるくらい世界中の人間が、

感染している。地球上の人口の97%が感染していると

いわれている。何千種類もの虫歯菌が口の中には約1千万

匹いるといわれています。

虫歯の進行(進み方)

・気が付かないが冷たいものが時々しみる。

・冷たいものがいつもしみて、熱いものが、しみることもある。

・夜も寝られないほどの痛みが2~3日続く。

・ほっておくと痛みはなく肩こりや疲れた時に痛んだり腫れた

りする。

ストレプトコッカス・ミュータンス菌は歯を溶かす菌。

歯は層状になってます。いくつもの層状になっておりその層に

沿って虫歯菌が入り込んでいきます。そしてどんどん進行してい

きます。外側は、ほとんど目立たないが中がサクサク状態に

なっていきます。

 

 

骨が溶けて虫歯になる。

歯を失う原因→歯周病(歯槽膿漏症)

生涯を通じて歯を失う原因の1位は歯周病です。

45歳を過ぎてくると人間の抵抗力が落ちてきます。抵抗力が

落ちてきたときに口の中の菌が病原性を増してくるのが50~

60歳です。50~60歳にかけて歯周病で、一気に多数の

歯を失います。
歯周病は、歯周プラーク(歯垢)の中の歯周病菌が歯茎に炎症
を起こし周りの組織を破壊していく細菌感染症です。(歯を支
える骨が溶けてなくなり歯が抜け落ちる病気です。)

 

 

歯周病の進行
・P₁軽度 ・P₂中等度 P₃重度 P₄になると抜歯しなければならない。
歯茎から血が出るということは?
歯茎を傷つけて出血しているわけではなく歯茎の中から出血している、
歯周病菌は亜鉛を好み、菌が増殖するし毒性も増します。(赤血球の
ヘモグロビンに亜鉛がふくまれている)
出血をふせぐことは歯槽膿漏の最大の予防になります。(効果がある)
歯を磨いて出血した時は、どんどん磨いて出血がなくなるまで続けます。
毎回、血が出ても続けることが改善になり、出血している場所ほど、
良く磨くことが歯を守ることにつながります。歯周病は歯石除去と
ブラッシングにより改善できるものもあります。

 

 

歯ブラシの選び方
1ブラシの大きさは「小さめ」
一度に歯が二本づつ磨ける大きさ(指1,5~2本分)奥歯や歯並びの
悪いブラシの届きにくいところは子供用を使用する
2ブラシの毛の硬さは「軟らかめ」
歯と歯の間、歯と歯茎の間に毛が入っていく程度。
3毛束の量は「少なめ」
毛束は2~3列。(汚れを落としやすく乾燥させやすい。)
4ブラシの柄は「ストレートハンドル」
力を調整して、小さく動かしやすい。
歯ブラシの当て方
歯面に対して、斜め45度で使用すると、くまなく歯面に当たって
います。毛先が隙間に入っているという感触がわかります。磨いて

いるのと磨けているのは違います。一本一本丁寧に歯ブラシを前面

・ワキ・つま先・カカトというように毛先を分け歯の場所によって

歯ブラシの毛先の当て方を変えて、磨きます。

 

 

まとめ
自分の歯をしっかり磨けなければ人の歯を磨くことはできま
せん。歯を磨くということに対し知識と経験を活かした取り
組みが必要です。普段から自分の歯磨きにそれを心掛けていく
事が大切です。実際に歯磨きの介助を行う時は、その人の
状態・状況を把握しておくことも対策になると思います。
では、なぜ歯磨きをするのでしょう。日常の楽しみである
食事をしっかり取っていただくためです。食事は身体に必要な
栄養素やエネルギーを補給し生命を維持するために重要な
ものです。それ故に歯磨きを介助する側、される側の目的、
目標を明確にしておくことも必要になるでしょう。
今回の「ブラッシングについて」の研修は、水分・食事・排泄
運動といったことも取り巻いているのではないかと、考えさせ

られました。食事に水分は欠かせず、運動不足は食欲不振の原因

にもなります。ブラッシングを水分・食事・排泄・運動といっしょ

に考えて取り組むことにより利用者様にとってより良い結果を
生むきっかけになって欲しいと思います。

by澤田

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