2019年11月28日 (木)
救命入門コース 講義と実践 (弘前消防署藤代分署)
1 応急手当の基礎知識
応急手当と救命処置
突然のけがや病気に襲われた時に、家庭や職場で出来る
手当のことを応急手当といいます。
病院に行くまでに応急手当をする事で、けがや病気の
悪化を防ぐことができます。尊い命を救うために、そばに
居合わせた人ができる応急手当を救命処置といいます。
心停止の早期認識と通報
心停止を早く認識するためには突然倒れた人や反応のない
人を見たら、ただちに心停止を疑うことが大切です。
心停止の可能性があれば大声で応援を呼び119番通報と
AEDの手配を依頼します
一次救命処置
「心肺蘇生」と「AED」の使用によって止まってしまった
心臓と呼吸の動きを助ける方法です。
心肺蘇生とは胸を強く圧迫する胸骨圧迫と口から肺に息を吹き
込む人工呼吸によって止まってしまった心臓と呼吸の動きを
助ける方法です。
AED(自動体外式除細動器)とは
心臓に電気ショックを与え、心臓の震えを取り除く機器です。
2 救命処置の手順
反応の確認、物が落ちてこないか車が通らないか、自分の
安全を確認出来たら近づき傷病者の耳元で大声で呼びかけ
ながら肩を軽くたたきます。それに対しての反応を確認します。
助けを呼ぶ (人を集める)
反応がなければ「誰か来てください、人が倒れています」と
大きな声で助けを求めます。協力者が来たら「あなた119番へ
通報してください」「あなたはAEDを持ってきてください」と
要請します。協力者には、服などの特徴で呼びかけます。
呼吸の確認
傷病者のそばに座り10秒以内で傷病者の胸や腹部の動きを
見て普段通りの呼吸をしているか判断します
胸部圧迫
1分間に100~200回の速さで30回連続して、絶え間なく
圧迫します
人工呼吸(口対口人工呼吸)
胸骨圧迫後、気道確保(頭部後屈あご先挙上法)をします。
気道を確保したまま傷病者の鼻をつまみ胸が上がるのを、
見てわかる程度の息を約1秒かけて吹き込みます。いったん
口を離し同じ要領でもう1回、計2回吹き込みます。
その後すぐに胸骨圧迫に進みます。胸骨圧迫と人工呼吸は
救急隊に引き継ぐまで続けます
EDの使用
AEDのふたを開け、電源ボタンを押します。電源を入れたら
音声メッセージと点滅するランプに従って操作します。
その後実践指導を受けました。実践しながら受けた指導は
大変分かりやすく時に笑いもあり、参加した職員は皆真剣に
取り組んでました。今回の講習会は先の夕礼でのEMコール
の研修につなげていきたいと思いましす。